【欅坂46総括企画】ライブパフォーマンス TOP46 1~10位編

2015年8月21日に結成して、
2016年4月6日にデビューして、
2020年10月13に活動休止した、
伝説のアイドルグループ「欅坂46」

欅坂46はライブパフォーマンスで
人気が出たグループでした。

様々な舞台で披露してきましたが
パフォーマンスの総合ランキングを作ってみました。

単純にステージ上でのパフォーマンスだけでなく
そこに繋がるまでの背景のストーリーがあると
より感情移入が出来て、評価が上がります。

1位:東京ドーム・平手友梨奈センター『不協和音』(2019年9月)

1年5ヶ月ぶりの披露となった『不協和音』
この時点では発売から2年5ヶ月なので
大半が封印されていた曲でした。

理由は、メッセージ性が強く
メンバーが曲に入り込んでしまったり
それでいてダンスが激しくて
心と体の限界を超えてしまう曲だからです。

『不協和音』をやった後は
気持ちが引きずられて
次の曲に切り替えられないメンバーが出たり

紅白歌合戦では出番終了後に
3人が運ばれる事態になったこともありました。

それだけでなく、欅坂46は
4thシングル『不協和音』を発売すると
様々な問題が起こり
グループが崩壊していきました。

災いばかり起こる『不協和音』は
いつしかファンの間で“魔曲”と呼ばれるようになり
ライブでもテレビでも
不吉な魔曲『不協和音』をやらなくなり
長らく披露されてなかったのです。

東京ドームでは久しぶりに披露しました。
アンコールで『不協和音』のイントロが流れると
爆発的な大歓声に包まれた。

特に東京ドーム1日目は誰も知らなかったので
驚きと歓喜でファンは大興奮でした。

今まで聞いたことがない爆音の大歓声に小池美波は
「生で聞きたかったからイヤモニを外した」
と言っていました。

曲の途中も会場の大歓声は続き
歓声を聞いてるだけでも
感動するくらい熱い。
ファンがこの雰囲気を作ってくれた。

2サビ前に田村保乃が「僕は嫌だ」を絶叫すると
会場のボルテージが更に上がる。

平手友梨奈のラストの「僕は嫌だ」は
今までと違う、悲しげな大絶叫で
会場は欅坂46史上最大の盛り上がりをみせた。

続くラスサビで、魂を揺り動かすパフォーマンスに
観客は熱狂した。

良いことも悪いことも
ジェットコースターのように
激動の5年間を過ごした欅坂46にとって
ピンポイントで頂点の瞬間は
いつになるかを考えたら
東京ドームの『不協和音』でしょう。

ステージは出演者だけでなく
観客も含めた会場全体で作るものだと
再認識させてくれました。

欅坂46とファンのベストパフォーマンスと言える。

2位:2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE・菅井友香センター『不協和音』(2018年4月)

COUNTDOWN JAPAN 19-20での
菅井友香センター『不協和音』も良かったが
メンバー全体の士気や
置かれてる状況が全く違うので
2ndアニラのほうが上と判断した。

2017年の夏ツアーで
平手友梨奈が突然欠席した時に
センターをどうするか話し合ったミーティングで
誰も手を挙げずに
センター不在のライブを選択したバックダンサー達。

その年の紅白歌合戦後に
平手友梨奈が「グループを離脱したい」と報告した時に
みんなで全力で引き止めたバックダンサー達。

2018年1月の日本武道館ライブを
平手友梨奈が居ないからって
ひらがなけやきに公演を譲ったバックダンサー達。

最年少の平手友梨奈に全てを依存して
「自分が頑張ろう」という思考が無かった
愚かな怠け者達。

だが、実際に平手友梨奈が離脱したので
自分たちだけでワンマンライブを
開催しなくちゃいけなくなった。

初の全曲代理センターライブ。
全員に責任がのし掛かる。

欅坂46の中でも
魔力に毒されてる4thシングル『不協和音』は
発売するとグループの至る所で問題が起きた。

  • 今泉佑唯の休業
  • ドタキャンリナババア事件
  • 平手友梨奈の失声症
  • 握手会発煙筒事件
  • 菅井友香SHOWROOMでの長濱ねる炎上事件
  • 春雨スープ事件
  • 漢字・ひらがな5thシングル合同選抜拒否事件
  • 平手友梨奈がライブに出られなくなる
  • センター不在ライブ決行
  • 紅白歌合戦の『不協和音』で3人が運ばれる

荒れた紅白歌合戦後、初の披露となる今回。
運営は魔曲『不協和音』のセンターに
キャプテン菅井友香を指名した。

最初、菅井友香は乗り気ではなかったが
「“僕は嫌だ”を言うのは菅井しかいない」
と言われて覚悟を決めた。

他のメンバー達も
平手不在でようやく危機感を持ったのか
この日はなんだか表情も厳しく
気合いが入ってる。
全体的には過去最高のキレキレな動きをしてる。

「僕は嫌だ」は平手だと
1回目は抑え気味に入るのが定番だが
菅井が低音で力強く入れてきた。
今日の欅坂はなんか違う。

2回目の長濱ねるは声が裏返りながらの絶叫。

間奏ではヒステリックな奇声が聞こえてくる。

ラストは菅井友香の叫びが炸裂するような
強烈な「僕は嫌だ」を言い放った。

裏でスタッフ達は
「菅井がやってくれた」
と任命したことを喜んだ。

普段は上品で波風を立てないお嬢様が
最も対極的な『不協和音』で
普段の鬱憤を晴らした。

  • 想像したアイドル像とは違う現実
  • プロ意識が低くて、ちゃんとやってくれないメンバー達
  • 上手くいかないグループ活動
  • メンバー達のせいなのに、キャプテンのせいにされる不満

それらが積み重なって
意外にも、友香お嬢様の中にも“僕”がいた。

菅井友香、一世一代の伝説のパフォーマンスがここにあり。

3位:3rd YEAR ANNIVERSARY LIVE・平手友梨奈センター『黒い羊』(2019年5月)

『黒い羊』のMVは転落現場から始まり
チョーク・アウトラインと言って
「遺体はこの状態でした」と残すために
チョークやテープで体の形を記しますが
3rdアニバーサリーライブでは
チョーク・アウトラインではなく
“僕”がモロに横たわった状態の写真から
曲のオープニングが始まります。

“僕”の周辺には真っ赤なバラを大量に敷き詰めて
飛び散った血を表しています。
ちょっとゾッとします。

メンバー達の気持ちの入り込みがすごくて
途中で悲鳴も聞こえてきて鳥肌が立ちます。

その中でも、平手友梨奈のパフォーマンスは
鬼気迫るものがありました。

『黒い羊』のエンディングは複数パターンありますが
この時は小林由依が
平手友梨奈演じる“僕”に寄り添おうとしますが
“僕”が「こっちに来るな」と突き返して
1人でどっかに行ってしまう。

どこに行ったかというと
オープニングに繋がるわけです。

そして最後に小林由依が
“僕”の墓に彼岸花を手向ける。

その時に小林由依の手が震えてるのがリアル。
演技の震えではなく、緊張の震えなのでしょうが
状況にピッタリはまっていて、素晴らしい千両役者。

マイクも入っていて
最後は曲のアウトロも終わって無音になるので
小林由依の呼吸がそのまま聞こえます。

踊った後の呼吸の荒さなのでしょうが
それが泣いた時の嗚咽っぽくて、これまたリアル。
偶然なのかもしれませんが、芝居が完璧すぎます。

今回は完全なバッドエンドのストーリーでしたが
途中の平手友梨奈と
最後の小林由依が素晴らしすぎて
「お前らサイコー!」(東京ドームでの埼玉の狂犬風)

『黒い羊』のMVを初めて見た時は
動揺が止まらず
苦しくて胸が張り裂けそうになりましたが
この日本武道館の『黒い羊』も
ライブでも負けないくらいのクオリティを出していました。

欅坂46の世界観の中でも
最も奥深い闇に包まれてるのが『黒い羊』で
その真骨頂がここにあります。

“死”をモロに扱ってる音楽作品って
なかなか無いですからね。

それをここまでリアルに
表現するアーティストって
欅坂46以外には、まず居ないでしょう。

絶対的エース平手友梨奈の対になるメンバーは
初期は今泉佑唯
中期は長濱ねるでしたが
結果論で見ると
小林由依が最も相応しいパートナーだと思います。
実力で成り上がってきたのが本物の証拠。

4位:全国アリーナツアー2018幕張メッセ・平手友梨奈センター『ガラスを割れ!』(2018年9月)

数々の名パフォーマンスをしてきた平手友梨奈が
最も荒々しかったのが、この時の『ガラスを割れ!』
まさに圧倒的。

途中で苦しそうな顔をしてたり
かと思ったら絶叫してたり
気持ちも高ぶっています。

絶叫はベストアルバムの特典映像だと
何を言ってるのか聞こえませんが
映画だと「僕も強くなりたいんだー」
などを叫んでいたと思います。

後半になるとアドリブで花道を激しく突進して
1人だけセンターステージで踊る。

曲が終わったまではよかったのですが
ステージから転落して負傷してしまいます。

曲が終わって、照明もほぼ落とされて
メインステージは少し明かりが残ってますが
センターステージは真っ暗。
本人もやりきった後で、フラフラしてる。

しかも、センターステージは段差になっていて
2段目から降りた1段目が
たまたま狭くなってる場所で
3歩目くらいに出した脚の踏み場が無くて
転落してしまいました。

ベストアルバムの特典映像よりは
映画版のほうが落ちた音も入っていて
背筋が凍ります。

落ちた日に痛かっただけで終われば
まだよかったのですが
後にも残ってしまったのが、不幸中の不幸でした。
グループ脱退にも間接的に影響したと思います。

照明担当の人がセンターステージに
1つだけ薄暗く照明を点けたままにするとかして欲しかった。

出演者もアドリブなんだから
阿吽の呼吸で裏方もアドリブで対応しないと。
それがプロの仕事。

5位:欅共和国2017・平手友梨奈センター『不協和音』(2017年7月)

欅共和国2017はライブ円盤が発売された時に
CMで「伝説のライブ」と紹介されました。

欅共和国は全部で3回開催され
夏の野外ならではの観客に水を掛けたり
観客を欅共和国の“国民”と呼んだり
独特の世界観で行われる野外ライブでした。

その中でも第1回の2017年は
グループが最も勢いに乗ってた頃でもあり
セットリストも素晴らしく
最高峰の評価を受けました。

『不協和音』が『サイレントマジョリティー』を超えた日

後に紅白歌合戦2017で世間的にも
『不協和音』が持つ独特の魔力が知れ渡りますが
欅坂46ファンの間では
この時点で過去最大の盛り上がりを見せていた。

「ゾーンに入る」という言葉がある。
元々はアメリカのスポーツ界で生まれた言葉であり
極限の集中状態になると
周りの余計な事が頭や視界から消え
体力的に辛いはずでも、疲労を一切感じなくなり
感覚が研ぎ澄まされ
自分が持つ究極のパフォーマンスを
出すことができる状態のこと。

バスケットボールなら
放ったシュートが全部入る時間帯。
野球ならボールがよく見えて
3打席連続ホームランなど。

信じられない活躍をする時に
「ゾーンに入ってる」ことがある。

平手友梨奈が初めてゾーンに入ったと思われるのが
欅共和国2017の『不協和音』だ。

ラストの爆発的な「僕は嫌だ」を言い放った時に
自分を覆い尽くしていた殻を破ったのだろう。
ラスサビでは人格さえ変わってるように見える。

欅坂46崩壊前の最後のステージ

欅共和国2017では
平手友梨奈のパフォーマンスも堂々としており
ダブルアンコールのMCでもハキハキ喋ってる。

『危なっかしい計画』のタイトルコールも
この時は埼玉の狂犬ではなく
平手友梨奈が務めており
力強く言い放っている。

ラストには人差し指を口に持っていき
会場をシーンとさせ
マイクを使わずに大声で
「本日は本当にありがとうございました」と締めた。

グループとしても、欅坂46がイケイケドンドンで
勢いに乗ってたのはここまで。

翌8月の全国ツアーになると
平手友梨奈が休み出したり

欅坂46が力強さから
脆さや儚さが出てきたり

かっこいいクールなグループから
闇を抱えたダークなグループになっていった。

2017年7月後半~8月に一体何が起こったのか。
将来、タイムマシンが作られた時に
欅坂46を立て直すピンポイントの時期を考えたら
この頃なのではないかと思う。
“てち”を救いたい。

『不協和音』は海を越えて伝説になった

『不協和音』は香港の女性活動家が
何度も口に出しており
その女性活動家が個人的に好きなのかと思ったら
どうやらもっと根深いものがあるようです。

香港問題を現地で取材した日本人記者の書籍の中に
「香港の若者と日本文化」の項目があったので読みました。

デモ真っ最中の現場に行って
デモ隊の青年達に取材を試みた。

「日本人だ」と名乗ると
周囲の5~6人の青年達が友好的な態度になって
「僕達はオタクだ」と名乗り出たという。

その中の1人がおもむろにタブレットを取り出して
何か動画を見せてきた。
大量の警官隊が会話の聞こえる目の前にいる状況でだ。

そこには日本のアイドルグループの
ライブ映像が流れていた。

記者は不思議がって
「なんでアイドルの映像を見てるの?」
と聞くと青年達は
「これを見て気合いを入れてからデモに向かうんだ
今日もみんなで見てきた」と語ったという。

記者はアイドルに詳しくないようで
全く意味がわからず、終始不思議がっていた。

だが、アイドルファンなら理解できる。

闘いに行く前に見てるのが
まさかAKB48の『恋するフォーチュンクッキー』のわけがない。
まさか乃木坂46の『シンクロニシティ』のわけがない。
まさか日向坂46の『キュン』のわけがない。
十中八九、欅坂46の『不協和音』だろう。

時期的に東京ドームのライブ円盤は
まだ出てない頃だろうから
欅共和国2017の『不協和音』の可能性が高い。

『不協和音』は女性活動家1人が好きなのではなく
香港の若者達にとって
己のアイデンティティを示すための
象徴的な曲になっていた。

アメリカやイギリスでは戦争になると
国中のあらゆるメディアで
ジョン・レノンの『イマジン』が放送禁止になる。

中国でも『不協和音』が禁止になりかねない。
それくらい香港の若者達にとって
心の拠り所になっている。

『不協和音』が持つ異次元のパワーは
日本以上に海外で人々の心に突き刺さったようだ。

6位:紅白歌合戦・小林由依センター『ガラスを割れ!』(2018年12月)

紅白歌合戦は1分ごとの視聴率が発表される。
大人数のゴチャゴチャした大抵のアイドルグループは
視聴者にとったら訳が分からないから
チャンネルを変えられて
前の歌手より視聴率が落ちることが普通だ。

しかし、欅坂46だけは登場すると
前の歌手より視聴率が跳ね上がる。

「今日はどんなパフォーマンスを見せてくれるのか」

音楽特番や、新曲を出した時などのテレビ出演は
同じ曲を何度もやったりするから
他のアイドルだと毎回同じようなコピーなので
たまたま見逃してしまっても気にならない。

でも、欅坂46だけは見逃すわけにはいかない。
1つのステージに懸ける熱意が違う。
毎回“何か”を期待させる。
その期待を裏切ることもあるが。

紅白歌合戦2018は事前に
平手友梨奈が怪我のために欠席する事と
小林由依がセンターに立つ事が発表されていた。

正直言って期待してなかった。
平手抜きではアイドルファン以外には知名度が低い。
見てくれるのだろうか。

司会の広瀬すずとかいうふざけた人が
欅坂46登場時の紹介コメントを喋り出すのが遅くて
途中でぶつ切られてイントロが始まったり
終わった直後に「乃木坂46の皆さん、ありがとうございました」と言った。

センターの小林由依の目の前まで行って
アップで撮ってる時に
スイッチャーが後ろのカメラに切り替えたため
カメラマンの後ろ姿がかぶって
小林由依が見えないカットが放送された。

欅坂46を取り巻く周囲の人達に足を引っ張られ
状況は最低最悪のステージだった。

だが、それを全て吹き飛ばしたのは
「平手抜きでもやってやるぞ」
と気合いの入ったメンバー達と
その中でも、このステージに
全身全霊をかけて挑んだセンター小林由依だった。

この日の欅坂46は表情からも身体からも
魂の叫びが噴出しており
見る者を圧倒するパワーがあった。
センター小林由依はゾーンに入ってた。

メンバー達が最高だったからこそ
広瀬すずとスイッチャーの3回のミスが悔やまれる。

7位:全国アリーナツアー2018幕張・欅坂46『二人セゾン』(2018年9月)

この日の前半の『ガラスを割れ!』で
平手友梨奈がステージから転落して
救急車で病院に運ばれる事態となった。

センター不在のまま進行し
『二人セゾン』のセンターソロダンスのパートになった。

この年の4月に行われた
2ndアニバーサリーライブでは
最初から平手友梨奈がおらず
全曲代理センターで行われた。

『二人セゾン』の代理センターは
小池美波が務めたものの
センターソロダンスは
原田葵が担当するという分業センターだった。

その時の原田葵は出番直前まで
裏で懸命にソロダンスの振りを確認し続け
終わった後に極度の重圧から解放されて
体中の水分が全部出るんじゃないかというほど
大号泣していた。

カリスマセンターの代理を務めるメンバー達は
「自分が代わりになれるのか」と
重圧と責任感で苦しんだ。
それが5ヶ月前の出来事。

今回のツアー2018幕張での平手不在は
予定していたものではない。
ライブ中の負傷退場で、急遽居なくなってしまった。

原田葵は受験のために休業に入っており
ソロダンスを頼むことはできない。

ソロダンスが無いという事は
『二人セゾン』の見せ場が無いという事だ。
今日、会場に来てくれてるファンは楽しめるのか。

小池美波
「センターを空けたまま
そのパートを迎えるのが嫌だなって
ずっと思ってたんですよ」

でも、勝手に踊り出していいのか。
ファンは自分がやって興ざめしないか。
メンバーは「勝手に何やってんだよ」と思わないか。
振付師は「お前のパートじゃない」と言わないか。
演出家は「台無しだよ!」と怒らないか。

ソロダンスは過去に1度か2度
軽く練習したことがある程度。
今日のために準備してきてない。

心の中で大変な葛藤があっただろう。
それでも…。

小池美波
「会場の全員が敵になってもいいと思った」
覚悟を決めた。

突然、隣の佐藤詩織にマイクを押し付ける。
佐藤はあっけにとられた驚きの表情を見せた。

心の葛藤を感じさせないような
自信たっぷりなソロダンスを
小池美波は立派に踊りきった。
覚悟を決めた人間だけが辿り着ける境地だ。

実は、平手不在で不安になっていたのは
メンバーも同じだった。
スタッフも同じだった。
ファンも同じだった。

会場にいた全員が突然のセンター負傷退場で
「今日のライブは終わった」と思っていた。

そんな消化試合の中
小池美波の果敢な挑戦が
メンバーも、スタッフも、ファンも
みんなを勇気づけて
「絶対に成功させるぞ」と
奮い立たせるきっかけになり
その後は会場全体でライブを盛り上げた。

ただ“センターソロダンスをやった”だけじゃない。

ただ“今日のライブを意味のあるものにした”だけじゃない。

欅坂46というグループが
ずっと絶対的エース平手友梨奈に頼ってきて
他のメンバー達が自立出来なかった頃に
与えられたものではなく
自ら「欅坂46を背負うんだ」と
勇気を持って行動に移したのが小池美波である。

この日の小池美波は、欅坂46を語る上で
欠かすことのできない伝説として語り継がれるだろう。

ありがとう、みいちゃん。

8位:東京ドーム・平手友梨奈ソロ『角を曲がる』(2019年9月)

東京ドーム公演の初日は
アンコールの『不協和音』で終わった。
セットリストがネット上に出回っていたので
2日目の観客は『不協和音』が終わった段階で
もう帰ろうとしていたら
大型モニターに帰宅を促すメッセージが出ない。

「まだ何かあるの?」

会場に疑問と期待が入り混じる。
ざわ…ざわ…。

とりあえずアンコールがこだまする。

この時、舞台裏は大変だった。

平手友梨奈はイスに座って
スタッフが氷で膝のアイシング。
身体は限界を迎えてる。

表情はこれ以上無いくらい苦しい顔して
「無理、無理、無理」とわめいてる。
心も限界を迎えてる。

見てるだけで、こっちも苦しくなる。

それでも行かなければならない。
ファンはアンコールしながら待っている。
スタッフに抱えられながらステージに向かう。

一方、観客は
欅坂46で最大に盛り上がる『不協和音』が終わり
その他の人気曲も一通り披露したあとで
この後、何が残ってるんだろうと疑問だった。

するとセンターステージに誰かが1人で出てきた。
まだ暗いから誰かはわからない。

スポットライトが点灯する。
平手友梨奈だ。

平手友梨奈は動かない。
ずっと下を見つめてる。

そのまま18秒間の沈黙。
曲のイントロが流れないから
曲の披露ではないのか?
そもそも1人で出てきてるぞ。

歓声が幾度と沸き上がっては沈むが
決して大喜びの歓声だけではない。
不安や動揺の歓声にも聞こえる。

「まさか…卒業発表か…」
みんなの心をよぎった。

平手友梨奈が両手をクロスして
逆側の肩に乗せたのを合図に
『角を曲がる』のイントロが始まった。

この直立不動は
マイケル・ジャクソンの伝説のライブ
『Live In Bucharest(ブカレスト)』を
彷彿とさせるものだった。

TAKAHIROが平手友梨奈をマイケル・ジャクソンに仕立て上げた

振付師TAKAHIROは平手友梨奈を
マイケル・ジャクソンに重ねてる。

『ガラスを割れ!』の振り付けは
マイケル・ジャクソンの『Beat It』のMVに近い。

『Beat It』のMVはロサンジェルスで
対立する2つのギャングを呼び
ダンスバトルをするシーンが盛り込まれてる。

そのギャング同士は
実際に殺し合っていて現場は緊張状態。
カメラの後ろには大量の警察官が
銃を持って見守っている。

その両ギャングを左右に分け
真ん中でマイケル・ジャクソンが踊る。
『ガラスを割れ!』の平手友梨奈も同じ構図だ。

ギャングはダンス素人だから
両ギャングにプロのダンサーも混ぜている。

本番撮影中にマイケル・ジャクソンが
ダンサーの足を踏んでしまった。

完璧主義者のマイケルは
ミスしたら絶対に撮り直す。

だが、この時はそんな状況じゃない。
ちょっと休憩が入るとギャングは武器を持ちだして
興奮状態で今にも殺し合いが始まりそう。

マイケルはテイク2を諦め
唯一ミスのあるMVとなった。

過去にもマイケルをオマージュしてたことから
東京ドームの『角を曲がる』も
マイケルの伝説のライブを演出したのだろう。

平手友梨奈のプロ意識

舞台裏ではあんなに嫌がっていたのに
いざ、イントロが流れ始めると
大観衆の前で華麗に舞った。
強いプロ意識を持っていた。

最後の優しい笑顔は忘れられない。
充足感に満ち溢れた表情。
ライブ円盤が出た時のCMにも使われた。

4ヶ月後に“脱退”なんてせずに
この東京ドームの『角を曲がる』で卒業していれば
綺麗に送り出せたというのに
運営は何もかも段取りが悪い。

業界からも評価された

『角を曲がる』のパフォーマンスが素晴らしくて
会場に見に来ていたであろうMステスタッフによって
この頃はまだ音源化もされてない。
MVも無い。
ライブで1回披露しただけの曲を
年末のMステ特番の目玉としてオファーされた。

欅坂46の出番は特別演出の都合もあり
16時台のある意味“捨て時間”だったのに
平手友梨奈ソロの『角を曲がる』は
ゴールデンで披露して
大喝采の反響を呼んだ。

Twitterでも視聴者が
「思わず手が止まってしまうほどの衝撃…
平手友梨奈は本当にすごい」
「涙が止まらない」
「本当に平手ちゃんは表現者」
「胸打たれるパフォーマンスだった…。
本当に本当に素敵でした」

9位:東京ドーム・平手友梨奈センター『危なっかしい計画』(2019年9月)

東京ドーム2日目の『危なっかしい計画』煽りは
守屋茜、石森虹花の宮城コンビの後に
藤吉夏鈴のかわいい煽りが入ったと思ったら
埼玉の狂犬のどぎつい煽りで曲がスタート。
周りのメンバーも笑っちゃってます。

渡邉理佐が床に横になる時に
何やら平手友梨奈にアイコンタクトして2人で笑ってる。
こういうのファンは嬉しい。

小林由依と森田ひかるの森林コンビが
2人で前に出て踊ってから
顔を合わせて笑顔で散るのは、いつものパターン。

田村保乃が動きもかわいい、笑顔もかわいい。
田村保乃の魅力が満開に咲いてる。

平手友梨奈と森田ひかるの
1期生と2期生のエース同士が
目を合わせてニコッとするシーンは
欅坂46の象徴的なシーン。

何よりメンバー達が心の底から楽しんでる。
最も笑いながらしたパフォーマンスなんじゃないでしょうか。

ラストライブの『危なっかしい計画』も
こんな感じでしたが、みんなでそうやろうと
話し合ってやった気がします。

東京ドームはもっと自然な感じ。
リハは表情が固まってた。

セットリストの後半なので
前半の緊張や重圧も解けて
東京ドームを楽しめる余裕が出てきてる。

欅坂46ってこんなに笑顔でパフォーマンスできるんだと
ビックリするくらい、イメージと違います。

見てるだけで笑顔にさせてくれる異質な欅坂46。
素晴らしいステージです。

10位:MUSIC STATION・平手友梨奈センター『サイレントマジョリティー』(2016年4月)

乃木坂46の初Mステは8thシングルだったため
欅坂46も1stシングルで、Mステに出演予定はなかった。

しかし、ネット上では『サイレントマジョリティー』のMVが
話題沸騰でバズっていたので
その声がMステにも届き
発売から2週間後に、急遽出演することになった。

この時の欅坂46のパフォーマンスに
テレビ視聴者も心を奪われて
「すごいアイドルが出てきたぞ」と大反響。

欅坂46と、平手友梨奈と、『サイレントマジョリティー』が
一気に全国区になった。

YouTubeのMV再生回数も
それまで新人としては多かったが
Mステ出演を機にさらに激増した。
名実共に国民的アイドルへと駆け上がった。

【欅坂46総括企画】ライブパフォーマンス TOP46 1~10位編
【欅坂46総括企画】ライブパフォーマンス TOP46 11~20位編
【欅坂46総括企画】ライブパフォーマンス TOP46 21~30位編
【欅坂46総括企画】ライブパフォーマンス TOP46 31~40位編
【欅坂46総括企画】ライブパフォーマンス TOP46 41~46位編と総評

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